励まされても元気になれない。気休めの言葉はいらない。落ち込むだけ。

皆さんは落ち込んでいるときに他の人から励まされたことはありませんか?

 

落ち込んでいるときに励まされるのはありがたいことですよね。

勇気づけられますし、自分のことを心配してくれていることがわかり心が温かくもなります。

 

でも、そういう風に感じないという体験をしたことはありませんか?




励まされても勇気づけられることはなく元気にもならずに、穏やかな気持ちよりも怒りの気持ちが強く出てきてしまったことはありませんか?

 

励まされても怒りの気持ちが強く出てきてしまったときは、その励ましの言葉が爆弾であった可能性があります。

 

 

いわゆる気休めの言葉です。

 

 

このブログもできる限り気休めの言葉は使わないようにとは思っているのですが、意識せず使っていることもたくさんあると思います。

 

 

「お前ぐらいの年齢の子にはよくある悩みだ。」

「大丈夫!絶対治るよ!」

「わたしもそういうこと経験したから大丈夫だよ。」

「そのうちなんとかなるよー。」

「大丈夫だよ。そんなこと。みんな悩んでいるのは同じだから。」

「そんなに落ち込む必要ないよ。たかが◯◯じゃん!」

「悩んでいるのはあなただけじゃないよ。元気出して!」

「ほら!元気出して!いつまで落ち込むつもり?」

「そんなことでクヨクヨしてどうするんだよー。」

 

 

若干違うのも混じっているかもしれませんが、これらの言葉を言われたときあなたはどう思いましたか?

 

 

少し落ち込んでいたり、少し悩んでいるくらいならその言葉によって救われますよね。

 

励まされて心が少し軽くなります。

 

『みんな僕と同じなんだ!』、『わたしももっとがんばらないと!』、『そうだよな!いつまでも落ち込んでいられないよな!』とやる気も出てきます。

 

ありがとうという感謝の気持ちが湧き、元気も出てきます。

 

 

でもそれが、あなたが本当に悩み苦しみ、つらすぎて落ち込んでいたときだったら?

 

 

励ましの言葉ではなくただの気休めの言葉になってしまいます。

 

 

あなたにとって最も残酷な言葉になってしまいます。

 

あなたにとっても最も無神経な言葉になってしまいます。

 

あなたにとって最も無責任な発言になってしまいます。

 

 

ありがとうという感謝の気持ちなんて出てきません。

 

 

『気休めの言葉なんか言うんじゃねー!』、『どうにかなる?治る?責任もとれないのにそんな言葉を使うな!』、『あんたなんかのつらさとわたしを同じレベルで考えるな!』、『お前に言われるまでもなくこっちは元気を出そうとしてるんだ!それなのにまだ言うか!?これ以上どうやって元気を出せばいいんだよ!』と怒りがこみあげてきます。

 

そんな気休めの言葉を言われても不安なんか解消されないんです。

 

むしろ『わかったようなことを言うな!』という気持ちが出てきます。

 

 

同じ言葉なのに、あなたの状態によってはまったく違う反応になる言葉なんです。




普段なら励まされる言葉でも、あなたが一定以上がんばって疲れていたら、一番イライラする言葉になります。

 

 

気休めの言葉って『そんなの大したことないよ。』と同じ意味になってしまうんです。

 

 

あなたはこんなにも疲れ果てているのに。

 

あなたはこんなにも苦しんでいるのに。

 

 

それを理解してくれずに、わかったようなことを言われるんです。

 

 

本当に爆弾発言です。

 

 

あなたの疲れや苦しみを、より一層大きくしてしまう言葉になってしまいます。

 

 

だって、気休めの言葉を言ってきた相手には、あなたのつらさが理解できていないのだから。

 

むしろ理解から最も遠いところにいるのだから。

 

それで勝手にあなたのことをわかったつもりになって判断をされているのだから。

 

 

勝手に誤解をされて、大したことない認定されて、ひどく弱い人間扱いをされるんです。

 

 

正直たまったものじゃありません。

 

「見当違いもいい加減にしろ!」って言いたくもなります。

 

こっちとしては『ほっといてくれた方がマシだ。』とも思ってしまいます。

 

 

でもね、残念なことに相手に悪気は全然ないんですね。

 

 

相手はあなたを怒らそうとして気休めの言葉を言っていません。

 

あなたを励まそうとしてくれているんです。

 

あなたを元気づけようとしてくれているんです。

 

 

このお互いの認識のズレがお互いにイライラを加速させます。

 

 

あなたは励ましてくれた相手に怒りをぶつけてしまったかもしれないし、相手はせっかく励ましたのに元気にならないあなたの様子を見て憤りを感じるかもしれません。

 

 

でもね、それでいいんだと思いますよ?

 

 

気休めの言葉を言われるのって、本当に苦悩している人からしたら失礼以外のなにものでもないんですよ。

 

そんな失礼なことをされたのだから怒りの気持ちが出てきて当然です。

 

皆さんは八つ当たりをしてしまったと思っているかもしれませんが、別に八つ当たりでもありません。

 

 

あなたのことをよく見ていない人が、あなたの今の状態を把握もせずに、あなたを怒らせてしまう発言をしただけです。

 

 

元気になれなくて当然ですし、怒りが出てくるのも当然です。

 

そんなことを言われたら、より落ち込んでしまうのも無理はありません。

 

 

だからね、気休めの言葉を言われたときのあなたの反応は自然なんです。

 

 

相手に罪悪感を感じる必要もありません。

自分に嫌悪感を感じる必要もありません。

 

優しい人ほどそんな自分に戸惑ってしまうものですが、気にしすぎなくてもいいと思いますよ?

 

 

心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。

 

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